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OO7 慰めの報酬

メーカー:Activision

発売日:2009年3月26日

ハード:XBOX360 PlayStation3

ジャンル:FPS

入手難易度:★☆☆☆☆

価格目安:1500円

記述日:2010年1月30日

グラフィック:★★★☆☆

サウンド:★★★★☆

操作性:★★★★★

システム:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★☆☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:B

ダニエルボンド初のゲーム化!

OO7のゲームは数多く登場して来た。今でも語り継がれる名作『ゴールデンアイ』、よくわからない『トゥモローネバーダイ』、もっとよくわからなくなった『ゴールデンアイ・ダークエージェント』などなど、まさにOO7のゲームも『私を愛したスパイ』以前の迷走真っ盛り。皆ゴールデンアイの再来を夢見て購入し、その違いに涙するゲーマーが多発した。しかし本作はワイルドで硬派なアクションが話題を呼んだ新世代のOO7を提唱したダニエル・クレイグ主演のOO7映画『慰めの報酬』と前作『カジノロワイアル』を原作したFPSだ。本作は今まで涙を飲んで来たプレイヤー達を満足させる出来になったのだろうか。

スタンダードなFPS

目玉はなんといってもゲームエンジンに「コールオブデューティシリーズ(以下CoD)」と同じエンジンを使用しており操作性はCoDとほぼ同じでとつもなく快適だ。そしてこのゲームの売りであるカバーアクションもかなり良い出来で他のFPSにはないTPSのような新しい戦い方ができる。
グラフィックはCoDのエンジンを浸かっているとはいえ他のFPSより劣ってはいるが、これくらいなら自分はさほど気にならない、役者はちゃんと似せてあるしね。キャンペーンもちゃんとワイルドで殺伐としたダニエルボンドを上手く再現しシナリオ少しアレンジされてはいるが上手く二つの映画を折り合わせた面白い出来になっている。
だけど本作とにかく所々粗が見える作りになってしまっている。本作もそうだが、ローカライズやったスクエニさんもなにかおかしい。 まず最初に目に付くのは妙な走り方しかできないオンラインモードでのキャラクター。緊張感あるデスマッチで見方も相手側も変なカクカク走りは力が抜ける。 それにストーリーや任務の説明にあたるロード中に流れるムービーはせっかく映画と同じ声優さんが吹き替えをしてもらっているのに洋ゲーローカライズによくある字幕が表示されておらず、台詞が聞き取りにくいものになってしまっている。
しかし一番気になったのは文字の解像度が妙に低い事だ。表示される数字の一部が異様に解像度が低くガタガタになってしまっているのだが、なんとスクエニのロゴまで解像度が低くガタガタになっている。それでいいのかスクエニ。
他にもオンの台詞が吹き替えはしてあるのだが、一部声優が残念なくらい棒読みで毎度手榴弾を投げるたびに「破砕製手榴弾だ!」と説明口調で叫んだりと残念なローカライズになってしまっている。
原作を忠実に再現し、ファンのツボを押さえた良い作品なんだけど詰めの甘さが所々目立つ少し残念な作品だ。

OO7ファンならもっと楽しめるっ!

でも全然普通に遊べる良いソフトなんですよ。今更だけど。
オンラインならCoDブラックオプスのように戦闘でポイントを貯めて武器を買うシステムで、自分で武器やパークを選んでクラスを作ったりとCoDシリーズと似たプレイで楽しめるし、みんなでボンドを倒したり逃がしたりするルールや黄金銃モードがあったりゴールデンアイの「化学工場」ステージが楽しめたりとゴールデンアイをリスペクトしたルールは往年のプレイヤーには嬉しい計らいだ。
それと各実績の名前には今までの映画OO7シリーズのタイトル名が入っておりなかなかニクい演出がされている。自分も実績アイコンを全部揃えたくて頑張って全部の実績を解除してしまった。だけどなぜか「ゴールデンアイ」の実績だけが存在しない・・・なんでなんだろう。
評価はB
悪くない出来ですが如何せんこのローカライズはMW2並・・・いやそれ以下かも。

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