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悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair

メーカー:コナミ

発売日:2010年8月4日

ハード:XBOX360

ジャンル:アクション

入手難易度:ダウンロード配信中

価格目安:1200マイクロソフトポイント

グラフィック:★★★★★

サウンド:★★★★★

操作性:★★★★★

システム:★★★★★

ストーリー:★☆☆☆☆

難易度:★★★☆☆

ボリューム:★★★★☆

総合評価:AA

不意に出た悪魔城

 突如XBOXに現れた悪魔城ドラキュラHD。発売した当初、自分は悪魔城ドラキュラシリーズを一作もやった事がなかったので興味もあまりなくスルーしていた。 しかし周りの友人たちは皆このゲームをやっている!5人で協力プレイしている!そして皆口を揃えて言う。「これは面白いぞ!」と。
半信半疑、だけどついに自分も輪に入りたくなって購入。まずはキャラクターを選ぶらしい。男3人、女2人の5人のキャラクター。一番上にいた日本人のカッコいい兄ちゃん(蒼馬)を選んでレッツスタート。
・・・・・・・・・なんだこれは。

HD画面に映る美しき2D世界

 脅威のドット絵だ。なんて細かいんだ。なんて仕事だ。なんて美しいんだ。ステージ画面、キャラクター、敵キャラ、背景以外全部ドットだ。この2010年、次世代機と言えば超ハイクオリティポリゴングラフィックが主流の中このゲームのグラフィックの大半はとんでもない密度で描かれたドット絵であった。それが画面一杯に広がっている。端から端。入り組んだステージを全部一つの画面に納めてしまっている。主人公がとてつもなくちっぽけだ。俺はこんな画面でどうゲームすりゃいいんだと思う前にそのグラフィックの気合の入り用に唖然としてしまった。時代に逆行してドット絵。日本のゲームがまだまだ終わっていないのが垣間見ることができた。そしてこれが『悪魔城ドラキュラ』なんだとわかった。

6人で悪魔城を攻略せよ!

 今作『悪魔城ドラキュラHarmony of Despair』(以降ドラキュラHD)は今まで発売されたDSやPSなどで発売されたドラキュラシリーズのキャラクター、ステージを総集したものになっている、そのため様々な能力を持った馴染みのキャラクターを使ったアクションや懐かしのステージなど歴代のファンからなにも悪魔城を知らないユーザーまで幅広くが楽しめるアクションゲームになっている。
 作品大きな流れとしてははステージを選びそこにいるボスを倒す事。とシンプルだ。しかし道中多彩なギミックやトラップなど様々なものがプレイヤーの行く手を阻む。正直このゲームは1人で攻略していくのは経験者じゃない限りとても骨が折れる。だがこのゲームには協力してくれる仲間たちがオンラインプレイで世界中に居るのだ。一度参加を募れば日本は当たり前の事、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、韓国、台湾、中国など世界中のプレイヤーが共に戦ってくれる。仲間が居れば難解なダンジョンはもちろんボスを倒す事だって決して難しくない。そしてなによりも6人という大人数でのプレイは賑やかでとても楽しい、様々な戦い方、協力して罠を解除する快感、ピンチを助けてくれる仲間、そして『簡易チャット』など様々な仲間との繋がりがこのゲームの魅力を更に引き立てているのだ。

国境を越えたコミュニケーション!簡易チャット!

簡易チャット』とは「よろしく」「よくやった」「ごめん」「了解」「まかせた」など9つの言葉が用意されており、それをプレイ中いつでも自由に喋る事ができるシステムだ。このシンプルな9つの言葉だけで、ボイスチャットでは最大の壁であった、言語の隔たりも無く不思議なくらい仲間たちと連携が取れてしまうのだ。
しかもネットでの協力プレイでは足を引っ張ったり、ミスをして仲間に迷惑をかけてしまったりと仲間との間がぎくしゃくしそうなモノだが、この『簡易チャット』のおかげなのか、あまり空気が悪くならないのだ。憶測なのだが言葉は表示されるだけではなくそのキャラクターが喋ってくれる。
プレイヤーが言葉を発していると言うよりかは、そのキャラクターが喋ってくれているに近いのだ、そう思うと皆あまり悪い気はしないのではないだろうか。
そのためかこのゲームのオンラインプレイはみんなとても和気あいあいとプレイする事が出来ている。
上のイラストのようにワイワイ騒ぎながらゲームをする事も不可能では決して無い。
(ちなみにこのシャーロットがただご機嫌が斜めなだけで「うるさい!」は簡易チャットには無いよ^^;)

やればやるほど楽しくなる!充実のやり込み要素

 そしてこのゲームの最大の売りは、そのやり込み要素と中毒性にあるだろう。実はこのゲーム、ステージ数は追加ステージを除けばたったの6ステージしかない。しかし皆は飽きずにプレイする事ができる、その理由はアイテムの存在だ。ステージの各所に点在する宝箱には武器、防具様々なものがはいっている。その種類は100種類を優に越えあらゆる種類のアイテムが存在している。
中には滅多に手に入らない便利すぎるレアアイテムや、強いレア武器が存在しコレクター魂をくすぐるものになっていて、他にもキャラクター特有の特殊能力や魔法、成長要素などやればやるほど強くなり楽しくなっていく要素が盛りだくさんなのだ。
しかもそれだけでは終わらないと言わんばかりに追加キャラクター、追加ステージとコナミは配信。良心的な値段設定と良質なクオリティでさらに悪魔城ドラキュラは深いものになっている。
おかげで僕はドがつくほどハマりにハマってしまった。レアアイテムのために何度も何度もチャレンジしたり、友人が欲しいアイテムが出るまで付き合ったり・・・。
あの仲間といる時のあの共闘感と簡易チャットによる賑やかな雰囲気は他の協力プレイ可能なゲームでもそう簡単に出せるものでは決していないだろう。
2011年8月現在ステージは5章。キャラクターは6人と十分すぎるぐらいに配信されているが是非もっとステージ、キャラクターを配信してもらいたい。それだけこの悪魔城ドラキュラHDは楽しめる素晴らしいゲームなのだ。
評価はAA。

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