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FARCRY2

メーカー:UBI SOFT

発売日:2008年11月27日

ハード:XBOX360 PlayStation3

ジャンル:FPS

入手難易度:★★☆☆☆

価格目安:1500円~2940円

プラチナコレクション発売中

グラフィック:★★★★☆

サウンド:★★☆☆☆

操作性:★★★☆☆

システム:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★★★☆

ボリューム:★★★★☆

総合評価:B

リアリティを追求したオープンワールド式サバイバルFPS

 まずこのゲームはとっても評価が難しいと言うより、オススメしにくいソフトである。
ストーリーは外国から来た傭兵は武器商人「ジャッカル」を抹殺する任務のためにアフリカの某国にやってくる、 しかしその国は内戦の真っただ中、内戦の核となる二つの勢力がはぐれ者の主人公を利用とするし、マラリアを患ってしまう。さぁ主人公は無事この困難を乗り越え任務を達成できるのか?!というストーリー。
ゲームとしては超広大なジャングルを舞台に二つの勢力から様々な仕事を請け負い、グランドセフトオートのようにこなし、お金(ダイヤ)や情報、仲間を集めながらストーリーを進めていく、 広大な舞台で車を乗り回し、銃や火炎放射器で敵を倒したりするのはいいのだが、このゲームかなり面倒くさい。
最初の頃は武器は弱いし銃を撃っても全然当らない、敵から武器を拾ったとしても長く使われた武器は劣化しており弾詰まりや暴発を起こしてしまう。そしてマップにはいくつもの関所が点在しているが関所とは名ばかりの敵のたまり場で主人公を見た瞬間問答無用で攻撃してくる。 しかも一度潰しても一定時間経つと敵が復活していて毎度毎度戦わなければならない。又マップがかなり広く目的地に着くのにもにいくつもの関所を通るので目的地に到着して「これから頑張ろう!」としても目的地につく前に敵にやられてボロボロだったりする。
しかも車も壊れやすく車が途中で壊れたら徒歩で移動。さすが洋ゲー全く優しくないゲームだ。

細かなリアリティへのこだわり

しかし優しくないのにも理由がある、それはリアリティに対するコダワリだ。銃だって車だってずっと使っていれば壊れてくるのは当たり前だ。
マップは画面が切り替わるのではなくいちいち手に持って見なければならないし車に乗ってもレーダーなんて表示されず片手でマップを見る始末、もちろん運転中だ。そしてこれでもかとばかりに会話全て吹き替えフルボイスなのだがヘッドホンをつけていないと聞き取りづらい上字幕がない。リアリティのためなら字幕だって消してしまうコダワリようだ。
他にも車は簡単に故障するのでボンネットを開いてエンジンを修理したり、マラリアのクスリを発作のたびに飲んだり、怪我したらペンチで体に入った弾丸をペンチでえぐり取ったり、関節を元に戻したりいくらなんでもやりすぎだと思う。
仲間もいるのだがあまり強くなくすぐにやられてしまう、しかし仲間が死んだ時のリアリティと喪失感は本当に何とも言えない。
そして武器を買う通貨なのだがこの国はすべて物々交換でダイヤモンドで国の経済は廻っている。
任務で成功し貰う事もできるけど、マップの様々な場所に点在している。
ダイヤ入ったカバンを探知するの発信器を使いその点滅の速度で近いか遠いか判断し探す、しかしダイヤはかなり少ない、いやマップにある量が少ないのではなく マップには結構というか大量にあるんだけど、カバンの中に入ってるダイヤは一番弱い武器さえ買えない一個や二個程度。しかも毎度毎度見つけにくい所に置いてあるためいちいち見つけるのはかなり面倒くさい。そりゃお金は見つかりにくい場所に置くのが基本ですよね。ここでもリアリティの弊害。
この弾詰まりやら字幕なしやら関所やらダイヤやらマップの広さやら制作者達のリアリティへの果てなき追求のためおかげか、このゲームのテンポは悪い、正直大半のプレイヤーがここで脱落する。
しかしこのゲームある程度我慢して進めていくとなぜか異様に面白くなってくるのだ。

広大なジャングルで生き延びる

序盤はたしかにかなりの忍耐ゲーだ。しかしこつこつダイヤを集め、武器を買い、強化していき。任務を達成していく。この一連の流れがだんだん楽しくなっていく。
特に武器が一通りそろったとき、広大なマップでいかに効率よく進み戦っていくか。愚直に突撃ではすぐに蜂の巣になってしまう。遠くから狙撃するか、隠れながら一人一人倒していくか、手榴弾やバズーカで木っ端みじんにするか、夜中に襲うか。このゲームは人によって地形を利用した多種多様様々な戦い方がある、それを考えながら戦っていく他のFPSゲームにはない戦略性があるのだ。
そこまで行くとこのゲームの面白さがだんだん見えてくる。
ただそこまで行き着くのには結構時間がかかるので途中で投げてしまうかもしれない。事実自分も一度投げ出し、プレイするゲームがなくて面倒ながらもプレイしてこういう結果となった。
しかしストーリーは分かりにくく、ラストはもっと納得いく終わり方をしてほしかったなぁ・・・続くのだろうか。
ちなみにオンラインは斬新なマップエディッターなどがあり、マップ作成の自由度もかなり高く自分なりの変なマップを作りだしてトモダチとワイワイ楽しむことができる。
評価はBというところ。
最初地道がんばれば武器が揃っていけばかなり楽しいと思いますよ。
あと結構3D酔いしました、ご注意を。

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