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NEED FOR SPEED

MOST WANTED(2005)

メーカー:エレクトロニックアーツ

発売日:2005年12月22日

ハード:XBOX360

ジャンル:レーシングゲーム

入手難易度:★☆☆☆☆

価格目安:500円~

記述日:2016年3月12日

グラフィック:★★★☆☆

サウンド:★★★☆☆

操作性:★★★★☆

システム:★★★★☆

ストーリー:★★☆☆☆

難易度:★★★☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:A

街の覇者となれ。

俺はさすらいの走り屋。だが、この街の縄張りを牛耳る連中の挑発に乗ってしまったのがいけなかった。くだらない罠にハマっちまった俺は、不当な敗北を味わい、愛車まで奪われてしまった。この借りを返すにはどうやらこの街のブラックリストと呼ばれる15人の走り屋を倒していかなきゃならねぇらしい。俺に不思議と協力してくれる美人ちゃんと一緒に、この街に本当の走りを見せてやるぜ…。
EAのレーシングゲーム、ニードフォースピードシリーズのXbox360初のタイトルはオープンワールドの街を舞台とした映画「ワイルドスピード」を意識しまくりなストリートレーサー達のゲームだ。
主人公は様々な場所が即席サーキットとなるオープンワールドの街でレースを行い、警察をカーチェイスで出し抜き、15人の走り屋達と戦い、頂点に上り詰める事が目的だ。ムービーはもろ「ブルースクリーンで撮りました」な感じでチープな雰囲気がたまらないけど、ゲームはホント良く出来てますよ。
レースはレースでも基本的な周回プレイから、一本道を走りきるタイプ、合計速度を競ったり、一直線に疾走したりとレースのルールはかなり豊富。しかも街がコースになるだけあって様々な場所に抜け道、ショートカットが点在し、サーキットでは味わえない面白さが詰まっている。
それに障害物となる街路樹や標識、屋台などは、ほとんどなぎ倒して走る事が出来るので、デカい木や柱にぶち当たらない限りストレスの溜まらない豪快な走りが可能だ。ちなみに通行人もいないので歩道でもどこでも走り放題だ。ヒャッホウ!

派手な車で警察を出し抜け

そして警察とのカーチェイスは更に面白い。
GTAの手配値のようにヒートアップしていくとだんだん警察も道路閉鎖、ヘリを動員したり、スポーツカー部隊を出してきたり、巨大SUVで正面から突撃して来たりと本気を出してくるのは勿論。
街には様々なギミックがあり、ガソリンスタンドを爆破させたり、看板や工事現場を破壊して複数のパトカーの追跡を一気に止めさせる事が出来る。
そしてカーチェイスを盛り上げる一番の演出として車には常に警察無線傍受がある。本部が自分の乗っている車種と色(逃走車は白のスープラ!など)や場所を教え合っていたり。警察側の動向や、焦りなどが伝わってくるのでニヤニヤしながらプレイが出来る。いつのまにか有名人になっているのも面白い。
更に本作に箔を付けるのは車のカスタマイズ、フォルツァシリーズのようなその抜けの自由度は無いが、デカールや特殊カラーでキメる事が出来るのはもちろん、他のゲームでは珍しい車の形状を変えられるので、澄ました日本車をゴツいオラオラで族車な外観に大変身させる事が出来、車種の少なさを外観を変える事で補っているのだ。おかげで他には無い独特な外観のマイ改造車で街を飛ばす事が出来る。車を買う時も「この車はどんな形になるのだろう」という楽しみも出来るのでついついどの車種も気になってしまう。
挙動も直感的で思い通りに動いてくれる上、ニトロがあればいくら追突してリベンジのチャンスがある。画面のスピード感を露骨に表すエフェクトもかなり良いのではないだろうか。グラフィックの足りなさを上手に補っている。走行中のBGMはハードロックからヒップホップと、ドラムンベース一辺倒な最近の作品とは違うワイルドな選曲で逆に新鮮な気分になれるぞ。
終盤、車がほぼフルチューン状態になるのでレースは難しくないのだが、警察とのチェイスはとにかく熾烈を極める。奴らは主人公を止めるのなら死も辞さない覚悟で来る。ここまで来ればその緊張感の虜になる事間違い無し。
ストーリーはやや薄めだけど、レースからチェイスまで、チューンから改造まで、手頃にカッコ良く、そして楽しく遊べる傑作です。
評価はA
ちなみに実績はクリアしただけで全解除されます。

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