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OCEAN DRIVE CHALLENGE
開発元:need1D
ハード:XBOX360
ジャンル:レーシング
入手難易度:ダウンロード配信中
価格目安:80マイクロソフトポイント
記述日:2012年3月13日
グラフィック:★★★☆☆
サウンド:★★★☆☆
操作性:★★★☆☆
システム:★★☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
難易度:★★★★☆
ボリューム:★★☆☆☆
総合評価:C
原作愛が詰まったクローンゲーム?
XBOXインディーズゲームには「どっかで見た事ある」作品が多く配信されている。そういう“既存のゲームのルールやアイディアをそのままに近い形で流用し、新たに作られたゲーム。(wikiより)”の事を「クローンゲーム」と呼ぶらしい。
今回はそんなクローンゲームの中から、ある作品に良く似た作品「OCEAN DRIVE CHALLENGE」をレビューして行こう。
本作はすでにゲーム画面のサンプルイメージから、ある作品の香りがとてつもなくしてきた。どこまでも遠くに伸びる道路、ヤシの木、海岸線、スーパーカー。
・・・これってアウトランだよね?
予想は的中。タイムが無くなるまで風景豊かなコースをスーパーカー(二段階ギア)で爆走しゴールを目指す、まさにセガ往年の名作「アウトラン」のクローンゲームだった。しかし、この作品はそれだけで終わっていない、プレイしてみると制作者のアウトランに対する思いがにじみ出ている作品だったのだ。
システムを真似て作るだけなら別にスーパーカーでもなくていいし、ヤシの木もいらない。しかしこの作品はわざわざ知っている人にはバレバレのファクターを使いまくっている。ゲームを始める前に選ぶ3つのカーステレオ楽曲(本作オリジナル)、スプライト表示のような2Dで作られた背景、「チェックポイント!」のボイス、自分が通った道が全体像でわかるリザルト画面、そしてランキング画面は夕焼けにヤシの木のシルエット。
知っている人ならちょっと「ニヤり」としてしまうこれらの要素が盛りだくさんだ。もしかしたらこれはアウトランが好きで好きでたまらない制作者がリスペクトのような形で作った作品なのかもしれない。
ちょっと違う所もあるよ!
一応オリジナル要素として3種類の性能の違う車種(とドライバー)が選べたり、私的には嬉しいオートマ機能があったり、ドライバーがボイスは無いけどふきだしで喋ったり(英文)などもある。
だけどゲームとしては完全にアウトランしていると言う訳でもなく、コースアウトで派手にクラッシュとかは無く、本作はコースアウトしてもスピードが極端に落ちるだけで、操作もアウトランに比べるとカーブが非常に曲がりやすく、ある意味軽快なプレイが楽しめる。
コースアウトが怖くなけれ私的には怖いモノ無し!と思ったが本作はカーブのかわりに一般車両が最大の敵となっている。毎回毎回際どい所を走っている一般車両に行く手を阻まれ追突しまくってタイムアウト!という場面に僕は何度も遭遇した。酷い時は狭い車線の所に一般車が3台並んでいる理不尽な時も・・・。難易度が高いというか、必ず一回のプレイでクリアできる保証はあるのだろうか・・・。
しかも残念な事にアウトランのような枝分かれコースにはなっておらず一本道である。でもさすがにコレは高望みしすぎですね^^;
しかしこの難易度の高さがこの作品の寿命を長めている要因かもしれない。何度もギリギリでゲームオーバーと言う事が多く「次こそは!」という負けん気が出るので、ある意味ボリューム不足を高めの難易度で解消している所はあると思う。理不尽だけどね。
全体的にスピード感も十分にあり、オリジナル楽曲も良いと思うし、アウトランの雰囲気も十分に味わえて、制作者のアウトラン好きっぷりも伝わる(?)良い作品だと思います。あと80MSPとお安いのも嬉しい。
ちょっと欲張りを言うなら難易度変更ができたらよかったなぁ。あと車がオープンカーならもっと嬉しかったw
評価はC
ニコニコ動画で本作の音楽をマジカルサウンドシャワーに変えてプレイしている動画があり、移植か何かなんじゃないかと思わせるくらいそのまんま過ぎて笑っちゃいましたw