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bitGenerations

dotstream

メーカー:任天堂

発売日:2006年7月13日

ハード:GAMEBOY ADVANCE

ジャンル:レース

入手難易度:★☆☆☆☆

価格目安:500円~1000円

記述日:2011年12月16日

グラフィック:★★★★★

サウンド:★★★★★

操作性:★★★★☆

システム:★★★★☆

ストーリー:☆☆☆☆☆

難易度:★★★★☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:B

美しく流れる線の戦い

任天堂の原点回帰「bit Generationシリーズ」の一つ。
ドット一本で描かれた線を針金みたく曲げたりして他の線たちより早くゴールを目指すレースゲーム。5つグランプリ、25コースを制覇しよう。
自分がプレイした初めの印象は「なんだ簡単じゃないか!」ラクチンラクチン!こんなの余裕だよ!
・・・しかしそれは最初のグランプリだけ。本番は次のグランプリからなのだ。至る所にトラップや仕掛けが設置されており初見で一位を狙うのはまず不可能だ。しかも本作のレースにはライフが存在しライフを消費してスピードを上げる事も可能なのだが壁にぶつけてしまうとライフが減ってしまい、ライフがゼロになってしまうとそのレースはリタイア扱いにありポイントは問答無用で0だ。
極めつけに最近のレースゲームのポーズ画面ではよくある、レースを初めからやり直す「リトライ」というものがこのゲームには存在せず、ポーズ画面で出てくる選択肢は「ゲームに戻る」と「このレースをリタイアする」と「このGPをリタイアする」の3つだ。全然甘くない。
その救済として取られているのは一度プレイしたコースをいつでもプレイできる「スポットレース」だ。これで安定して上位を取れるまでひたすら練習する事ができる。ちなみにいつでもグランプリを途中で抜けて練習する事もできる。なんだか「易しさ」ではなく「優しさ」を感じる作りだ。
グランプリを優勝したら「フォーメーションモード」に挑戦しよう。落ちているエネルギーアイテムを拾って燃料を貯めて優雅で可憐な線の編成飛行が楽しむ事が出来る。フォーメーションはグランプリを優勝するごとに種類が増えていく、進むにつれて色や音楽が変化していく様はまるで「Rez」を彷彿とさせる。
そう、この作品、というよりこの「bit Generationシリーズ」は映像は元より音楽へのこだわり様も見所改め聞き所だ。作中の音楽はゲームボーイを思い出すチップチューンは各コース全て違う曲が用意されており。グランプリによって効果音を変え曲の雰囲気に合わせた作りにするなど隙間の無い細かい所まで気を配る所は「流石任天堂!」と言える。
正直この作品は難しいし、万人ウケとは言えないし、子供向けでもない、シンプルな見た目とは裏腹にエッジな音楽と高度な難易度とライフを消費して行うダッシュやライバルの横につけてスピードアップなどの戦略と繰り返し練習して的確な操作を要求する。しかし最高の高揚感を与えてくれる、「大人の任天堂作品」だ。
評価はB

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