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シェンムー 一章 横須賀

メーカー:セガ

発売日:1999年12月29日

ハード:Dreamcast

ジャンル:FREE

入手難易度:☆☆☆☆☆

価格目安:100円以下

記述日:2011年6月25日

グラフィック:★★★★☆

サウンド:★★★☆☆

操作性:★★★☆☆

システム:★★★★★

ストーリー:★★☆☆☆

難易度:★★☆☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:B

セガは究極のリアルと自由を求めた

セガが莫大な予算を賭けて作り上げた珠玉の作品。
そして11章(予定)にも渡る大長編ゲームの一作目。
ゲームジャンルはFREE(Full Reactive Eyes Entertainment)らしいけどアドベンチャーといったほうがいいですね。
主人公の芭月涼は謎の中国人「藍帝」に目の前で父の命と笆月家に伝わる大切な鏡を奪われる。
涼は父の仇を討つため藍帝の野望を阻止するため自分の住む町「横須賀」を奔走する。
丸々用意されたリアルで人の息づかいすら聞こえそうな横須賀と言う等身大の街には人が住んでいる。
人々には現実世界と同じように名前と生い立ちと職業があり、そこに家や店を構え住んでいる。一人一人がリアルタイムに自分達の意志によって行動し横須賀の街で生活している。
プレイヤーの涼もまたその街で生活している1人として毎日を藍帝の影を追いながらその世界で生活していく。
街の人々に聞き込みをし、電話をし、買い物をし(ゲームソフトのために)、会話をし、毎日バイトをし、ガチャガチャをし、ゲームセンターで遊び(ハングオンとスペースハリアーが楽しめる!!!)、ネコにご飯をあげ、困った人を助け、何かないかとタンスの中をひっくり返す。
その芸の細かさ。作り込み。まさに狂気の沙汰としか思えない。

リアルの中にある不自然

だけど難点も多々ある、ストーリーがいけない。
おつかいに重なるおつかい、聞き込みしてさらに聞き込みたまに戦闘。
それの繰り返しがあまりにも多い。そしてベタすぎるキャラクター達、扱いやすいかもしれないがあまりにも登場するキャラクター達の性格はこの世界にそぐわないくらいにリアリティがない。
又ゲームのテンポは悪く無理矢理その時間は自由にしてなさいと言わんばかりに待たされる事も多い。
そしてなによりストーリーのボリュームが少ない。
次の2ではそこのところがどうなっているか気になる所である。
評価はB。

名は永遠に刻まれた

しかしこのゲームがどれだけ近年のゲームに影響を与えただろう。
このゲームがなければセガのヒット作『龍が如く』シリーズももしかしたら存在してなかったかもしれない。
同じく等身大の街で冒険する『オブリビオン』や『Falloutシリーズ』もきっとこのゲーム影響は受けているはずだ。
他にも沢山のゲーム達がこの『シェンムー』に影響を与えられたに違いない、売り上げ的には失敗したのかもしれないがゲームの歴史を語る上ではなくてはならない大事な作品であることは間違いない。

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