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2999年のゲーム・キッズ

メーカー:SCE

発売日:1998年12月23日

ハード:PlayStation

ジャンル:漫画

入手難易度:★★☆☆☆

価格目安:100円

記述日:2012年5月1日

グラフィック:★★★★☆

サウンド:★★★★☆

操作性:★★★☆☆

システム:★★★☆☆

ストーリー:★★★★☆

難易度:☆☆☆☆☆

ボリューム:★★☆☆☆

総合評価:B

不気味。だけど凄い。

ゲームのレビュー(感想)はこの一言から始めよう。だってそうだったんだもの。
本作「2999年のゲーム・キッズ」はSCEから定価2000円とかなりお買い得なお値段で発売された「漫画」である。漫画と言ってもただ絵を見るだけではなくプレイステーションの力を活かし場面場面で文章、映像、イラスト、音楽、コントローラーの振動など様々な表現を用いて作られた新しい形の漫画なのだ。シルバー事件と非常に良く似た作りと言えばわかりやすいだろう。ちなみにコレはそれの第三弾らしい。
さて本作のストーリーはこうだ。
すべてのものが人工物で構成された機械都市、住民はみな、ロボットのような風体をしている。しかし、喜び悲しみ悩む心を持ち、単調だが幸福な日々を暮らしている。
工場労働者・シカは妻・マリーと労働階層用フラットで二人暮らし。
満たされた生活の中で、ある日、ふとした事件をきっかけに覚醒する。そして自分を取り巻く現実の正体を疑い始める。(パッケージ裏面より)

プレイヤーは主人公シカの目を通して機械都市の日常を見て行く。時に哲学的で、時には幻想的、時には強迫的、やわらかい絵のタッチとは裏腹に内容は淡々としながらもポッカリと穴の空いた不気味で秀逸な世界を味わう事になる。絵柄に騙されて買うと面食らう。
ゲーム自体は5分ちょっとのお話が13話分入っており2時間もあればクリアできてしまうが話はむせ返るほど濃い。SCEはよくこんな内容の作品を出したと驚く反面感心するばかりだ。まぁ「やるドラ」とか作るメーカーなんだからコレくらいしてもおかしくないのか^^;
ちなみに世界観を補完するためにペラッペラの他に「街のしおり」という資料も付いている。なかなかの気合の入った作品だったと言う事がここからも伺い知れる。
評価はB
しかし最後の最後まで謎は謎。どこか物悲しさだけが残るストーリーでした。

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