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クイズ$ミリオネア
メーカー:アイドス・インタラクティブ
発売日:2001年12月20日
ハード:PlayStation
ジャンル:クイズ
入手難易度:★★☆☆☆
価格目安:100円
記述日:2011年07月25日
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★☆☆☆
操作性:★★★★☆
システム:★★☆☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
難易度:★★★★★
ボリューム:★☆☆☆☆
総合評価:D
テレビより難しい奇妙なミリオネア
本作はフジテレビで放送していたクイズ番組「クイズ$ミリオネア」を疑似体験できる作品だ。
もちろん司会はおなじみの「みのもんた」又番組同様に「ファイナルアンサー?」と聞いてくるし、いろいろと喋りかけてくる。残念ながら問題は読み上げてくれない。
ルールはほぼ番組と同じで、四択の難問15問を一度も間違えずクリアしまくって1000万円ゲットという流れだ。もちろん貰える訳が無い。
しかもこの作品、テレビで見ている問題より、こちらのゲーム版の方が問題が数倍難しいような気がする・・・実際10万円台に到達するのも結構至難の業だ。
「数十年前の野球の決勝で優勝したのは?」などそういう狭い業界レベルで出題してくる、これはいくら何でも難しすぎる。
そして数問正解した後、演出なのだろう、いちいち一問クリアするたびに画面が切り替わりみのもんたの無駄な話がいちいち入る。雰囲気付けはいいんだけどスキップぐらいさせてほしい・・・何度もプレイするにあたって、とても煩わしい演出になっている。
そして100万円になんとか到達した時にはもう問題文には、知らない文字が並んでいる。
最後には問題を解く事を諦め現代の英知“インターネット”などを駆使してやっと1000万円をゲット・・・いや、本当に自力で1000万円は厳しすぎるよ。
エンディングでは一体なにが起こるかと思いきや、ただ微妙すぎるおめでとうムービーが流れるのみ。スタッフロールは説明書に書かれているからなのか省略されており、なんだかもの凄く味気ない。
どうやら僕は、このゲームで1000万円を払っても取り戻す事の出来ない貴重な時間を失ってしまった。
・・・しかしこのゲームのレビューはこれだけでは終わらない。
奇妙奇天烈なライフライン達
「クイズ$ミリオネア」といえば、回答者に3回だけヒントを与えるお助けシステム『ライフライン』が存在する。
答えを四択から二択にしてくれる『50:50』
会場のお客さんに答えがどれかアンケートをとる『オーディエンス』
そして電話の向こうにいる仲間に問題を聞く『テレフォン』の3つだ。
「50:50」は2択にするだけなのでそこまで問題は無い。
だが「オーディエンス」はどうだろう。架空の客に答えを募るのはあまり信用できるものではない。というかどういう基準で答えているのか・・・。
そして最後に「テレフォン」だ。
これが凄い、田中やら鈴木やら名乗る知らない奴が電話に出てきて勝手に答えを教えてくれる。しかもこれ、外れる時もあるし実際ほとんどアテにならないシステムだ・・・こう見ると50:50しか役に立たない気がする。
一回の重さが足りない
今思えばこれはゲームセンターで出した方が面白いような気がしてきた。100万や1000万までいったら記念カードみたいのプレゼントしたりしてさ。
そちらのほうがきっと緊張感も増して、一つ一つの問題に悩むだろう。これは家で何度も何度もやって楽しむものではない。それならもっと良質なクイズゲームは山ほどあるのだ。
そしてやはり僕以外の人も難しかったのだろう、本作の難易度を落とした「クイズ$ミリオネア ワクワクパーティ」が販売されている。
そちらもただ問題が優しくなっただけでそれ以外はほとんど一緒で煩わしい部分は結局変わっていない。
しかしミリオネアの雰囲気と変わったテレフォンは友人達でワイワイやる分には盛り上がるのではないでしょうか。
とりあえず1人でやるものではない。悲しくなるから。
評価はD
ちなみに予選の「並び替えクイズ」もあるのだがマルチタップがないとできない仕様になっている。うーん。