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クァンタムゲートⅠ
悪夢の序章
メーカー:GAGA communication inc.
発売日:1997年6月6日
ハード:PlayStation
ジャンル:バーチャルシネマ
入手難易度:★★☆☆☆
価格目安:100円〜
記述日:2012年4月10日
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★★☆☆
操作性:★★☆☆☆
システム:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
難易度:★☆☆☆☆
ボリューム:★★☆☆☆
総合評価:D
暗い未来世界の真相は・・・!
「クァンタムゲート」の第一印象はいろんな意味で最悪だった。
なにせパッケージには青いハゲがデカデカと印刷されており、見るからにヤバそうな臭いを醸し出しているのだ。しかしそれはプレイしてまんまと裏切られる事になる・・・少しだけ。
時は2057年。地球世界は、帝国主義化した国際連合によって統治されていた。地球の環境は絶望的な状況で、それを修復するためには「酸化イリジウム」の採掘が必要だった。パラレルワールド転移装置「QuantumGate」によって発見された惑星AJ3905には、その酸化イリジウムが豊富にあり主人公ドリューが所属するフェニックス社私設部隊は惑星に派遣される。だかそこは有害な大気と凶暴な昆虫がはびこる危険な惑星だった・・・はずなのだがなにかおかしい。国連、高官達の不審な動き、懐疑的な仲間、主人公はこの作戦にだんだん疑問を持ち始める。
内容としてはゲームではなく主に実写映像とCG映像を使ったバーチャルシネマらしい。選択肢や惑星基地を移動したりするアドベンチャー要素もあるけれどゲームではないらしい。
ストーリーも自分自身こういった類のSFが多少好みだったのが幸いし、最初は世界観に困惑したが話に入り込む事が出来、なかなかに楽しめた。主人公の母親や恋人から届く心配を込めた映像メールや、ストーリーの本筋とは関係ないが悲惨な今を伝える国際ニュース、検閲された音楽など暗い世界観もなかなかいい味を出ている。
グラフィックは今見るとやっぱり古臭く、キャラクターが喋るたびにいろんな所にキャラクターが映った(ブルースクリーンだろう)背景がめちゃくちゃなウインドウが出てくるが、そこはその頃の最先端(?)を見ているつもりで味わおう。
いきなり迎える終焉
本作は一時間ちょっとの内容なのだが、実はこの作品には続きがあり、本作は話の途中で「つづく」という形で終わっている。。
しかし続きのソフトはプレステではなんと発売されておらず、結末の分からない尻切れトンボで中途半端な形で終わってしまっているのだ。しかもストーリー的にとてつもなく気になる所で。
その後主人公はどうなるのか気になってしょうがない!どうなるんだよ!これで内容が面白くないのなら別に続きなんてどうでもいんだけど、結構面白かったりするからこの終焉は実に痛い!
説明書には、この作品の全てを知りたいのなら最低5周はプレイしよう!と書いてあるけど、その前に話の続きを知りたいよ!
ちなみに難易度は極めて低く、マルチエンディングもゲームオーバーもどうやら存在しない模様・・・続くのだから当たり前なのかな。というかゲームではなく、バーチャルシネマだからゲームオーバーが無いのは当たり前なのか。
作品自体の世界観もストーリーも悪くないのに続きがないのは痛い、痛すぎる。
そんな訳で評価はD
消化不良は避けられないので、あまりおすすめは出来ません。
最後に×ボタン押し続けでイベントをスキップしていけるので周回プレイにとても便利ですよ。