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SIMPLE2000シリーズ vol.53
THE カメラ小僧
メーカー:D3パブリッシャー
開発:ヒューネックス
発売日:2004年6月24日
ハード:PlayStation2
ジャンル:???
入手難易度:★☆☆☆☆
価格目安:500円
記述日:2013年01月17日
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★☆☆☆
操作性:★★☆☆☆
システム:★★★☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
ボリューム:★★☆☆☆
総合評価:C
君も今日からカメラ小僧!
シンプルシリーズの考える事はいつも奇抜でどこかB級。普通のゲームならまずしない事を進んでやっちゃう。そんな印象をどこか持ってしまうシンプルシリーズだが今回はなんとアイドル撮影会をゲーム感覚で疑似体験する事が出来てしまう作品、その名も「THEカメラ小僧」だ。
内容はというと双葉理保など、シンプルシリーズお得意の3Dポリゴンなアイドル三人から一人を選び、決められた時間内に次々とポーズを決めるアイドルをビシバシ撮りまくって全写真の評価が規定のポイントを上回っていればステージクリアという流れだ。
だけど評価には「ピントがあっているか」「アイドルのポーズが決まっているか」「目線がこちらにきているか」など細かく採点されるので、ただアイドルを撮りまくるだけではクリアは出来ない。
上手くアイドルにこちらを向いてもらったりポーズをリクエストするにはボタン連打や、タイミング良くボタンを押したりなどのミニゲームを用いた「ダンス」や「ジャンプ」「手を振る」などのアピールで彼女達の気を引こう。気を引き続ければ動きをスローモーションにしたり場所を変えることも可能だ。でもダンスってなんだ。
もちろん三脚や、レンズなどカメラには必須なアイテムも用意され、撮った写真は保存し加工することも可能で、撮影には自動でピントなどを合わせてくれるオートモードとピント、露出、光量などを手動で調整できるマニュアルモードが搭載されたりと、なかなか凝った作りをしている。
又様々な行動は全てリアルタイムで進んでいくので、アピールやカメラの調整に使う時間も考えながら撮影しなければならない。これがなかなかに焦りや緊張感を生まれるように出来ている。
良心の壁は厚い!
アイドル達はステージごとに、制服や水着などのコスチュームで登場してくれるのだが、中にはスカートを着たものもある。もちろん撮りたいものは自ずと決まってくるのだが、そこはなんと主人公の良心が咎め、撮れないことになっている。フッ!まったくピュアな野郎だぜ!
自分自身、当初は遠い目で本作を黙々とシャッターをなんの考えもなく切っていたが、だんだんプレイしていく内にシャッターのタイミングや構図取り、時間の分配などに気を配る事で良い写真が撮れる事がだんだんわかってきて、この作品を楽しむことが出来た。そう、出来たのだ。
ボリュームは隠し衣装などはあるものの、全5ステージが三人分と、底の浅さは否めないし、ポリゴンアイドル達の不気味なくらいプルンプルンと揺れる乳やASIMOのような歩き方は残念としか言えないが、まぁそういう所も楽しむのがシンプルシリーズ、ツボを押さえていると言えば押さえている。・・・あ、ちゃんとポーズは自然に取るよ。
最後に自分としては本作はなかなか好みでした。システムも良く考えられて作られているし、この作品がなかったらもしからしたら似た内容の作品「アイドルマスター グラビアフォーユー」(こっちは本当にただ撮るだけだが)もなかったんじゃないかと思う。(たぶん)そう考えるとなかなか感慨深い作品である。
でもまぁ今女の子を撮るならグラビアフォーユーの方が・・・ゲフンゲフン
評価はC
ちなみに最初にカメラを譲ってくれるデブでメガネでオタクの聡君は全てのステージをクリアしたあと出てこないのにはなにか寂しさを感じる。なぜって?
それは彼が僕らだからさ。