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SIMPLE2000シリーズ vol.82
THE カンフー
メーカー:D3パブリッシャー
開発:ヴァンテアンシステムズ
発売日:2005年7月28日
ハード:PlayStation2
ジャンル:アクション
入手難易度:★☆☆☆☆
価格目安:500円
記述日:2012年10月18日
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★★☆☆
操作性:★★☆☆☆
システム:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
ボリューム:★☆☆☆☆
総合評価:D
シンプルの(恐らく)癒し系!
THEカンフーをプレイした瞬間に電流が身体中に走った!
「こっ!これはつまらん!!」
あぁ・・・言ってしまった。言わざるをえなかった。普段なら言わない言葉を。
内容としては向かって来る敵をジャッキー・チェン似の主人公が得意のカンフーや武器で蹴散らして行く3Dアクションゲームなのだが、初期状態では一発ずつしかだせないパンチ、当たらない飛び蹴り、酷いカメラワーク、使い回しのマップ、ボス、簡単すぎるゲームバランスなど挙げればキリが無い程の酷さをたった小一時間のプレイでこれでもかとうくらい見せつけられる。
まさにTHEカンフーはシンプルシリーズの中でもかなり酷い部類に入る作品の一つだろう。
しかしそこで投げ出さずプレイし続けて見るとおかしな事にだんだん楽しくなって来ちゃうのだ。おかしな事に。
確かにストーリーが進めば連続技も覚えて使えるし、武器(刀、棒、ベンチ)や流派(少林寺、蛇拳、酔拳)も増えてそれなりに遊べるようになる、ステータスUPのために用意されたミニゲーム形式の薪割りや卵をザルでキャッチしたりする修行はメインのアクションより数倍面白く、見た目が修行っぽくないのがあるのもコミカルで面白い。しかしそれだけでは本作の根本にあるモノを見る目はやっぱり覆す事は出来ない。
しかし本作の本当の魅力は、その独特の雰囲気、フル広東語ボイス、ヌルい音楽、緩急あるストーリー、そしてゲームそのものの荒らさが全てがうまくブレンドされたのかよくわからないが、この作品には特異な中毒性のあるユルさが醸し出されているのだ。
もうこの雰囲気に飲み込まれたら最後、全クリまで一直線だ!
そしてラストの切なすぎるエンディングも必見だ!ベタだけどさ。
ただ私的にこの作品の最も惜しい所はボリュームが少なすぎる所。もう少し、もう少しだけこの独特の雰囲気に浸っていたかった・・・ような気がする・・・。
評価はD
ちなみに発売日は皮肉にも『THE地球防衛軍2』と同じ日である。