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Killer7

メーカー:カプコン

発売日:2005年6月9日

ハード:PlayStation2

ジャンル:多層人格アクションアドベンチャー

入手難易度:★★☆☆☆ 廉価版あり

価格目安:500円~1500円

記述日:2013年03月9日

グラフィック:★★★★☆

サウンド:★★★★☆

操作性:★★★☆☆

システム:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★★☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:C

ご主人様、ヤバいです。

発売当初。ゲームショップで流れている本作のPVは僕にとって衝撃的だった。 いままでに見た事ない配色のグラフィック、アクの強いセンス、コントラストの強いキャラクターデザイン、高校生だった僕はその新鮮さと斬新さに痺れに痺れ、Rezに続く新たなゲームの表現だ!と歓喜したことを覚えている。たぶん。
でもその頃僕は完全な音ゲーマー。100円玉があればゲーセンに直行する程の重傷者、本作をプレイするのはそれから数年後になる。ってこの下り必要なのか?
プレイヤーは凄腕で敏腕でプロフェッショナルで「1人で7人」の殺し屋「Killer7」となり、個性豊かすぎる7人の殺し屋を使いこなし、依頼されたターゲットをぶっ殺していく作品だ。開発はシルバー事件を生んだ、ゲーム業界の異端児「グラスホッパーマニファクチュア」もちろん指揮を取るのシニカルでセンスフルなゲームを作らせたら右に出るものはいないであろう我らが「須田剛一氏」である。
さてKiller7は七人で構成される殺し屋集団である。しかしただの七人組ではない、その実態は多層人格の殺し屋なのである。鍵を壊す奴、魔弾を撃てる奴、結界を解ける奴、壁を破壊できる奴、透明になれる奴、足がめちゃくちゃ速い奴、そしてそんな連中が死んじゃっても蘇生させちゃう奴と、実体は一人だが七人の人格や容姿までを自由に切り替える事が出来る三位一体ならぬ、七位一体のまさにどんな状況にも適応する事ができちゃう、それはそれはスゴいスゴい殺し屋なのだ。

ご主人様、コワいです。

だけどそんなKiller7に立ちはだかる奴らもタダものじゃない、その名も「ヘヴンスマイル」コイツらは、Killer7が向かうところ至る所で立ちはだかる敵である。その正体はなんと人型の爆弾であり、コチラの気配に気付くと笑ながら近づいて来る。こいつに捕まってしまうと捨て身の自爆をかましてダメージをあたえて来る非常に厄介な奴らなのだ。爆発ですよ爆発。
しかも巨大だったり、倒すには条件があったり、特殊な形をしたタイプなど様々なヘヴンスマイルがいたりとなかなか簡単には先に進ませてくれない。しかし連中には必ず体のどこか一箇所に弱点がありそこに銃弾を撃ち込む事で一撃で倒す事が出来る。これがまた絶妙に当たりにくく、とても焦るのだが倒した時のホッとした安心感はある意味クセになるぞ。
又、ビルや遊園地、料亭などターゲットのいる場所いる場所、様々な謎解き仕掛けが張り巡らされていたりと、しっかりアドベンチャーな要素も抑えている。プレイヤーはヘヴンスマイルを近づかれる前に上手くぶっ殺し(弱点を狙うのだ)、そして各人格を上手く使いこなし 、謎を解いて行かなければいけないのだ。

ご主人様、ゲームなんて飾りです。

でもそんなKiller7、実を言ってしまうと・・・見栄えはとてもとてもとっても!とてもいいんだけど、ゲームとしてはそこまで手を叩いて面白い・・・と言えるほどのものでもなかったりするが、とてつもなくつまらない!・・・と言うわけでもなく凄くビミョーな所なのだ。アドベンチャーな謎解きはどれも優しく、どこでどの殺し屋、アイテムを使うかなどはマップ画面を見れば全部載ってあったりする。しかもボス戦に関してはどれも簡単で、本当にボスなのか疑いたくなる程である。
蘇生に関しては、これならもう一度セーブ地点からロードしてやり直した方がいいんじゃないかとと思うくらい面倒くさかったりと・・・いや、いやいやいや!!!
そんなの本作にとってはどうでも良いのですよ!雰囲気ですよ雰囲気!いきふんを味わうためのちょっとしたスパイスでしかないんですよ、ゲームの部分なんて! (ひでぇ)、それに大事だと思われるストーリーも実は雰囲気を味わうための一つの要素でしかないのだ!なぜならストーリーは正直七割がた訳がわからない内容で、プレイヤーに理解させてやる気持ちなんて少しも無いのが目に見えてわかるのだ!
でもいいの!雰囲気は最高にいいのだから!!!
色彩も音楽もアニメーションもキャラクターもポーズもよくわからないストーリーや台詞も、なに言ってるかわからない英語も全部カッコ良いから良いのです!!それを味わうためなら、面白いのか正直よくわからないゲームの面もカバーできてしまうのです!そう、これはまさに、この世界が好きな人間にはたまらない最高の「雰囲気映画」・・・ではなく「雰囲気ゲーム」なのですよ!
・・・・でもこの雰囲気があまり好みではないという方には・・・あまりお勧めできません^^;
評価はC

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