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R:RACING EVOLUTION
メーカー:ナムコ
発売日:2003年11月27日
ハード:PlayStation2
ジャンル:レース
入手難易度:★☆☆☆☆
価格目安:500円
記述日:2012年6月6日
グラフィック:★★★★☆
サウンド:★★★★★
操作性:★★★☆☆
システム:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
難易度:★★★☆☆
ボリューム:★★★☆☆
総合評価:B
異端のリッジ
ナムコのレースゲームといえば「リッジレーサー(以下リッジ)」。もう誰もがそう言うだろう。僕だってそう言うに決まってる。ローンチタイトルに当然のように現れ美しいグラフィックと興奮をかき立てる音楽、架空の車でカーブを超スピードドリフトで駆け抜け僕らを魅了するまさにリアリティそっちのけゲームらしさ全快の名作レーシングゲームだ。
今回レビューする「R:RACING EVOLUTION」もナムコから発売されたレーシングゲームで、「R」と名前に、しかも頭文字に付いてる所を見る通りリッジシリーズの一つである。しかし本作は今までのリッジとは全く違うレーシングゲームになのだ。
RはRealityのR
登場する車は全車なんと現実に存在する実車のみ、サーキットも鈴鹿、もてぎ、モナコなど現実に存在するコースばかり。レースの種類もサーキット以外にラリーやドラッグが登場、そして一番の特徴は操作性も大きく違っておりフルスロットルでドリフトというありえない操作はできず、タイミングに合わせたシフトチェンジとブレーキングが要求されるなど今までのリッジでは考えられないほど「普通」なレーシングゲームの操作性になってしまっている。
「こんなのリッジレーサーでもなんでもないじゃないか!」と思われるかもしれない。たしかにその通り。これはリッジじゃない。唯一似ている点と言えばBGMが相変わらず死ぬほどカッコいい点だけだ。(OPムービーもカッコいいぞ)
だけどそこは「遊び」をクリエイトする(当時の)ナムコ、本作をただのレーシングゲームで終わらせるはずが無い。リアルを追求した作品ともリッジともまた違う、本作ならではの要素が存在するのだ。
ライバルは煽り倒せ!
まず本作には「レーシングライフモード」という名のストーリーモードがある。
プレイヤーは女性ドライバーの「速水レナ」となり、様々な人間のレースに対する思いが交錯する勝負の世界へ飛び込んで行く。
このモードの凄い所は他のレーシングゲームより「ドライバーになっている感」が強いと言う事。ピットからの無線、ライバル達の声、様々な無線が飛び込む中プレイヤーは車を走らせて行く。ピットからは現状報告や、上手くカーブを曲がったりオーバーテイクをすればお褒めの言葉がもらえるし、その逆もある。しかもライバルレーサー達の声もなぜか無線で届くようになっていて彼らの熱い台詞はレースをドラマティックに演出してくれる。
そしてもう一つの本作の特徴は「プレッシャーメーター」の存在だ。
これは前方のライバルカーに対してある程度距離を詰めると前方の車の上に表示され、ライバルカーの後ろや横にプレイヤーが付いている(煽っている)かぎり徐々にメーターは上がって行く、このメーターが最大まで達するとライバルカーはプレッシャーに負け勝手にコースアウトしたり壁に激突してくれるなんとも残酷なシステムだ。この作品のライバルレーサー達は全員プレッシャーに弱い。よくそれで今までレーサーやって行けたなと思うくらい弱い。
それでもよそ見出来ない点はある
このような感じに超スピードドリフトも、架空の車も存在しないが、リッジと同じようにリアル指向よりゲーム寄りのレーシングゲームに本作は仕上がっている。
とはいえ、やはりどっち付かずな印象は拭いきれないし、ストーリーもムービーは綺麗だが主人公の心情が掴みにくくあっさりしたモノになってしまっているなどまだ改良の余地があるのではないかと思う点がチラホラあるのも確かだ。
しかし本作はリッジとは別物ではあるものの普通のレーシングゲームでは味わえない臨場感が存在しそれを体感する事が出来る。あのドライバーになった感覚は僕は初めて体感したのだ。グランツーリスモでもフォルツァモータースポーツでもリッジレーサーでも体感できなかったあの感覚を。それってある意味凄い事だと思う。
評価はB
ちなみにストーリーモードの他にも100種類以上のレースに挑戦出来る「イベントオムニバスモード」があったりしてボリュームも結構あったりする。
あと頼むからサントラを出してください><
追記(2014/07/31)
SWEEP RECORDからサントラ発売決定!やったー!!!
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