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エアーズアドベンチャー
メーカー:ゲームスタジオ
発売日:1996年12月20日
ハード:SEGA STURN
ジャンル:RPG
入手難易度:★☆☆☆☆
価格目安:100円
記述日:2012年3月17日
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★★☆☆
操作性:★★☆☆☆
システム:★★☆☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
ボリューム:★★☆☆☆
総合評価:E
振り返れば長い冒険だった。
・・・いや、プレイ時間はそこまで長くない。ただクリアまでがとても長く感じてしまったのだ。「エアーズアドベンチャー」本作をクリアすれば、大体のゲーム達がマシに思えてくる・・・そんな作品だった。
長く・・・険しくない物語
主人公で公爵の息子のヘンリーはそのイケメンな面構えと度胸の良さで様々な女性達と色恋沙汰を起こしていた、しかしそんな彼も運が尽きたのか不義密輸と賭博横領の罪で処刑される事になる。しかしコーリン王女の一言でその処刑は止められる。ヘンリーは美しい王女に再び出会うため冒険に出る・・・。
見た目はよくあるファンタジーRPGなのだが、この作品ドコかおかしい。
武器が突然空から降ってくる、突然怪物に飲み込まれる、突然現れ助けてくれる生物、突然違う世界に飛ばされる、突然、突然、突然・・・イベントの大体が突然始まり、説明も無く、不条理で、意味不明な事ばかり。
理解しようと思うより先に新たな疑問が大量に押し寄せてくる。イベントの会話は名前が表示されないため誰が話しているのかわかりにくく、プレイヤーは少ない情報からやれと言われた事をやるだけでだんだん主人公達は一体何が目的で誰と戦っているのかさえわからなくなってくる。
敵方の意図も全く分からずラスボスに至ってはなぜ主人公達と戦うのかすらわからない。
こんな具合に本作はプレイ中ずっと頭の中に「?」を浮かべたままモヤモヤしながらプレイしなければならない。
なんでもシンプルにすればいいってもんじゃない!
ストーリーの他もどこかおかしい。宝箱がモンスターでもガッツポーズをする主人公。敵キャラは人間、動物、幽霊構わずどれも倒したら爆散。戦闘終了後空から降ってくるお金。イベントを一つこなすたびに出てくる新しい街。必要無さげな宿屋。短すぎる上謎解きなどは一切無いダンジョン。東の事を右と言う老人。しかも街以外のダンジョンなどはイベントがある以外は出入り出来ず、寄り道やサブイベントなども一切無い。しかも説明書はたったの4ページ。
・・・といった感じに情報やイベント、アイテム、装備など必要な箇所まで巻き込んでとことんまで荒削りに切り詰めてしまっている。
難易度を低くし、説明書も薄くし、主要キャラも主人公と王女の二人だけに絞り、装備なども簡略化し、戦闘システムもゴチャゴチャせずできるだけシンプルにしようとしている所を見れば「RPGの窓口を広くし、いろんな人に遊んでもらいたい。」という本作の制作者がやりたかった意図も伝わってこない訳じゃないが、ちょっと作る前に「それで面白いのか」という事をもう少し考えてもらいたかったなぁ。偉そうな事を書くようだけど(^^;
オススメは出来ませんが冒頭で書いた通り本作をクリアすれば大体のゲーム達がマシに思えて来ます。つまりそういう作品なんです。
評価はE
ラストもいろんな意味で衝撃的。