メーカー：スパイク

発売日：1997年12月18日

ハード：SEGA STURN

ジャンル：音楽シミュレーション

入手難易度：★★☆☆☆

価格目安：100円~

記述日：2012年3月5日

グラフィック：★★☆☆☆

サウンド：★★★☆☆

操作性：★★☆☆☆

システム：★★☆☆☆

ストーリー：？

難易度：★★★★★

ボリューム：？

総合評価：C以上ではない

これぞ本格DJシミュレーション！？

DJゲームと言えばbeatmania。DJの一連の動作を極限まで単純化し、誰でもすぐにプレイできる素晴らしい作品だった。
初代アーケード版は1997年12月10日に稼動し今も最新作が登場するほどの人気作だ。しかしbeatmaniaの可動日から8日後、同じDJをモチーフとした作品がセガサターンから登場していた！その名は「DJウォーズ」この作品はどのようなものだったのか・・・徹底的にレビューして行こう！


・・・と、はりきってレビューに挑んだ自分。しかしコレがまさかこれが誰も寄せ付けない恐ろしい作品だったとは・・・。

まさかの挫折レビュー

プレイヤーである新米DJが様々なクラブで評価を得て、各地区にいるボスをアッと言わせて真のDJキングを目指すっ！・・・これが大体のストーリー。
だけどこれは大体のストーリーでこの先がどうなるかは一切分からない。もちろん結末も。
それはなぜかと言うとこの作品、死ぬほど難しいからだ。
クラブで評価を得るにはやはりDJでフロアーのお客さん達を盛り上げなくてはいけない、そのためにはやはり上手なDJをしなくてはならない。だけどそれが凄く難しい。
初めて説明書を見た時は驚いた。本作でのDJプレイの流れは持って来た楽曲(ゲーム内に様々なジャンルの曲が約50曲収録)を選曲をし、ヘッドホンで次の曲を確認し、ピッチ(音楽の早さ)を合わせ、クロスフェーダーで「カットイン」や「フェードイン、フェードアウト」「ロングミックス」などのテクニックを使い次の曲へ繋いで行く・・・なんと本作はビートマニアのようなデフォルメを一切せず、ゲーム内容はまさに本物のDJをほぼそっくりそのままゲームにした作品なのだ。
DJ操作はXボタン以外全てのボタンに割り振られ、入りきらない操作は十字ボタンに詰め込まれている。おかげで初めは操作を把握しきれずマニュアルを見ながらでないとロクに操作もできないし、チュートリアルなども無いので地道に操作を覚えて行くしかない。コレちょっと敷居高くない？

お客様は甘くない！

覚えてからも壁が存在する。というかこれが最大の壁だ。しかも壊せない。
それはお客さんの評価(盛り上がり)だ。曲を上手に繋げたり、タイミング良くSEやスクラッチをすればお客さんの評価は上がって行く。それは分かる。分かるのだがその基準が全くわからない。
説明書によると上手く繋げば、タイミング良くスクラッチをすれば評価は上がると書いてあるが、一体どのタイミングが良いのか悪いのかビートマニアのように視覚化はされていないので一切分からない。
一応プレイ中の画面には「曲を入れるポイント」と、「曲を切って行くポイント」が表示されているのだがそれに従っていても評価が上がってくれない時が多い。
自分で聞いてる分にはそこまで悪くないと思うけれどお客さんの評価は下がる一方。散々なDJが終わった時、クラブの店長がなにかアドバイスをしてくれるかと思いきや「お前はセンスない。」と救いの無い言葉を言ってくれるだけ。
主人公の自宅には電話があり、そこで何か教えてくれるかと思いきや全く意味のない留守電が入っているだけ。一体どうなってるんだこれ。
上手に行く時もあるが、その次のランクのクラブでは同じ操作でやったつもりなのに全く評価されないと言う事もしばしば・・・一体何がイケナイのだろう。
選曲なのかな？一応地域ごとに楽曲の人気ランキングがわかるのだが、ランク外の曲を流すと評価が下がるのかなぁ・・・でも説明書には人気曲を流したら更に高評価！としか書いてないからなぁ・・・うーん。
僕自身少し本物のDJを齧っていて、DJの操作はちょっとは分かっていたつもりだったけど理解できない事の方があまりにも多かった・・・もしかして僕が難しく考えすぎなのか？・・・うーん、分からない所が多い。謎だ。この作品謎が多すぎる
ちなみにストーリー以外にも他に手持ちの音楽CDを使ってDJが出来る機能がある。
早速説明書でやり方を読んで早速プレイ・・・ん？あれ？できないぞ？できない。できないぞ！？
その後、説明書の同じページを何度も見ながら試したがそれでも出来なかった。うーん＞＜
こんな感じに作品から突き離された僕は遂に挫折してしまった。なんだかDJの操作が本格的だっただけにゲーム上でも説明書でもいろんな所で説明不足な所が多い勿体ない作品だった。こんなにゲームに嫌われた感覚は久しぶりだ。
評価は・・・どうしよう・・・Cは高すぎるなぁ・・・でもちゃんとやってないのにEを出すのも酷いかなぁ・・・とりあえず「C以上ではない」という事で。
昔リアル指向のDJゲームを望んでいましたが本作をやってみるとbeatmaniaぐらいがやっぱり丁度いいですね。

(C)SF007