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LUCKY&WILD

メーカー:ナムコ

稼動日:1992年?

ハード:アーケードゲーム

ジャンル:ドライビングガンシューティング

発見難易度:★★★★★(2011年現在)

価格目安:100円

記述日:2011年09月27日

グラフィック:★★★★★

サウンド:★★★★☆

操作性:★★★★★

システム:★★★★★

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★★★★

ボリューム:★★★★☆

総合評価:A

極上のハイスピードガンシューティング

3D技術が発展していない90年代初頭、2Dの美しいスプライト機能をフルに活用し。ガンシューティングのハラハラ感とレーシングゲームのスピード感を併せ持つ斬新なアーケードゲームが登場した、それがこのラッキー&ワイルドだ。
ストーリーはラッキーとワイルドの二人の刑事となり巨大な麻薬組織を車に乗って倒していくというカーチェイスものなのだが、この作品最初に眼を見張るのはその筐体の異様さだ、二人でプレイする事を想定し、二人乗りになっている席の左にはハンドルと銃、下にはアクセルとブレーキペダル、右にもうひとつ銃が設置されており、右の席(ワイルド側)に座るプレイヤーは銃を撃ちまくるだけなのだが、左の席(ラッキー側)に座るプレイヤーはなんと片手でハンドルを持ち運転しながらもう片方の手で銃を操作しなければならないのだ。
そのため左側の席にいるプレイヤーはとにかく忙しい、街の障害物を避け、敵が投げてくる手榴弾や火炎瓶を避けつつも銃を撃ち続けなければならない。銃がトリガー引きっぱなしで連射できるのが唯一の救いだ。
次に注目するのはグラフィックの美しさとスピード感、2Dで作られた美しいカリフォルニアの町並み、そこをアクセル全開で悪党どもとチェイスしていくスプライトを使った独特スピード感はかなりのものだ。演出もかなり凝っておりショッピングモールに突っ込んだり、巨大な敵車両が一般車両を踏みつぶして障害物にしたり、トラックを利用してジャンプしたりとコース構成も敵の攻撃方法も豊かで見ているだけでも楽しめるものになっている。
特にバックミラーに映る主人公二人のユーモア溢れる表情と掛け合いは必見だぞ。

プレイする時には大量の100円玉を

だけどこのゲームひとつ大きな問題を抱えている、とてつもなく難易度が高い事だ。 とにかく難しい、本当に難しい、1コインでクリアなんてまずできない。
敵の攻撃が全く容赦なく、銃だけでは撃ち落とせないほどの手榴弾やミサイルなどが雨霰の如く飛んでくるわくるわ。しかもボスを倒すのも難しく制限時間を過ぎてしまうと逃げてしまいクリアはできるのだがクリアボーナスがもらえずとても後味の悪いものになっている。気づけば自分もゲーセンの好意(?)で100円2クレジット設定に最初は喜んでいたが1人で全クリするまでに1500円つぎ込んでいた。つまり普通のクレジット設定で全クリしていたら3000円かかっていた事だ・・・・そう思うと身震いして来た。
何度も両替機まで走り、100円を山にしてプレイしたのを覚えている。二人でやりたかった・・・。
興味をそそるゲームかもしれないがクリアするまでに異常なまでにお金を必要とするゲームだからちびっ子は近づかない方が良いよ。マジで。
でも良いゲームなんだよなぁ、運転とガンシューティングをバランスよく合体した斬新さといい、この大味な雰囲気も、登場するキャラクターも全部が本当に良い、ただ20年も前のゲームだし家庭用も出ていないから今プレイするのはかなり難しいと思う。 是非なナムコさんにはPS3でリメイクしてもらいたい。ちゃんとハンドル握ってガンコン持って・・・相当プレイするのにお金かかるけど。
評価は難易度を考慮しても、Aを献上したい。
発見したら是非二人でやってもらいたいゲームだ。

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