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俺の料理

メーカー:SCE

発売日:1999年10月7日

ハード:PlayStation

ジャンル:アクション

入手難易度:★★☆☆☆

価格目安:1000円

記述日:2012年2月29日

ゲームアーカイブスにて600円で配信中

グラフィック:★★★☆☆

サウンド:★★★★★

操作性:★★★★★

システム:★★★★★

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★★☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:AAA

これがプレステの究極料理アクション!!!!!

ラーメン、ビール、皿洗いにゴキブリ、両替、酔っ払いそして食い逃げ・・・。
アナログコントローラーをフルに活用した料理アクションゲーム「俺の料理」は今でも忘れる事の出来ない衝撃的な作品だった。
せがれいじりが登場しプレイステーションの存在が頭の中で膨張し「欲しい!」という欲求が膨らむ中、そんな僕を待ってたかの様に目の前に現れた作品だ。
電気店の試遊版を遊びまくった日の事は忘れない。
左スティックで徐々に手を横に動かし、右スティックで包丁で切る時の緊張感。
左スティックでジョッキを傾け、右スティックでビールを流し込む時の高揚感。
スティックを交互に上下させて食い逃げを追うあの興奮。

これはまさに変わったゲームの金字塔と言える作品だ。

切れ!叩け!潰せ!!!

ストーリーはこうだ。主人公のシェフは、今まで幾多の大会に優勝してきた。しかしその影には毎回二位で、銀メダルで、準優勝のカエルの姿がいた。怨みに怨んだカエルは主人公をいじめるために偽の料理大会を開き、暇だから来た主人公に次々と刺客を送り込む・・・。
なんだかこれだけ聞くと、怖そうな話(そうか?)だが。実際はかなりユルい世界なので安心してほしい。是非是非レジのおばちゃんの魅力的な声に癒されてくれ。
閑話休題。舞台の街には和食、洋食、ファーストフードにファミレス、祭りの屋台が軒を連ねており主人公は毎度毎度ひょんな事で、そこのシェフを任されお客さんに料理を振舞っていく。
メニューはラーメンやビールはもちろんの事、煮物、エビチリ、ハンバーガー、ソフトクリーム、納豆定食、たこ焼き、煮物、わたあめ、カクテル、もち、ビフテキ、うどん、餃子などなどバリエーション豊かなたくさんの料理全てが二つのスティック操作に落とし込まれ、プレイヤーはそれを上手に、効率良く調理していかなければならない。ネギを細かく切り、タイミング良く煮込みあげ、納豆を一心不乱にかき混ぜ、怒りを込めて肉を叩き、慎重にりんごを剥き、勢い良くもちを突き、焦る気持ちを抑えて天ぷらを揚げる。丁寧に調理して美味しい料理を作っていけばお客さんは当然喜んでくれる。好評化を沢山もらえれたらステージクリアだ
。 そして各ステージに待ち構えるカエルの手下達との対決、これもまた白熱。
皿洗い、両替、食い逃げ、ゴキブリなどの妨害技を相手のオーダーにぶち込み合い、潰し合う正々堂々の料理対決とは程遠いとにかく邪魔しまくって勝利をもぎ取るお互い卑劣な奴同士の泥試合が楽しめるぞ。ちなみに友人との対戦プレイも出来るので是非こちらも楽しんでもらいたい。
ちなみに肉が焼ける音や、ビールを注ぐ音などいちいちリアルで美味しそうな音をたてるので深夜のプレイはいろんな意味で覚悟が必要だ。

スコアアタックで燃え尽きろ!

ストーリー以外も楽しいぞ。
三分でお客さんから好評価を貰いまくる「三分クッキング」もいいが、僕のお気に入りは「スコアアタック」だ。
やる事は簡単。とにかく一点集中、ストイックに一つの事を制限時間内にやりまくる。「包丁」なら大根を切りまくり、「皿洗い」なら皿を洗いまくる、「もち」ならもちを杵でつきまくる、食い逃げなら捕まえまくってハイスコアを目指そう。
皆でスコアも競うも良し、攻略本に載ってある超絶スコアを目指すのもいいぞ。
やればやるほどコツを掴みポイントは加算されていくが、やればやるほど体力を消費し、手は痛くなっていくのでやりすぎには注意が必要だ。

いろんな意味で究極のミニゲーム達!

スコアアタックに疲れたら次は「オマケモード」で休憩だ。
ここは料理から少し離れた一発ネタに近いいろんなオマケが楽しめる。
スティックの傾く向きで音色が変わる「リズムマシン」や、 「ネジコン」の加圧ボタンでトゲが刺さる風船を膨らませる「ふうせん」 「電車でGO!コントローラー」にも対応した、肉をオーダー通りの焼き加減で焼いていく「にせコンロ」など専用コントローラーをひと味違った使い方したミニゲームが収録されている。
その中でも際立って異色なのが「かにリモコン」だ。これが本当にユルい!マジくだらない!バカ!(褒め言葉)
用意するのはデュアルショックコントローラー二つ。二人でプレイするゲームなのかって?ノンノン。1P側は手にもつ。2P側は固い床に置こう。これで準備は完了、あとは操作して遊ぶだけだ。
操作する対象は画面にあるカニのおもちゃ、それと2Pコントローラーだ。
ん?意味が分からないと?自分も最初はそうでしたよ。なんとこの画面上のカニはただの飾り!このゲームの本当の正体は2P側のデュアルショックコントローラーを振動させてコントローラーでコントローラーを遠隔操作するミニゲームなのだ!
・・・それだけ!
振動で微妙に動くコントローラーで遊ぼう!時間無制限!という後にも先にもきっとコレっきりだろうどうしようもないアイデアを開発社は天才としか言えない!そしてそれを市販のゲームにブチ込んだ開発の「アジェンダ」も天才としか言えない!さすが我らが札幌の企業!(関係ない)
前にも言ったがやることは只一つ、コントローラーを操作するだけだ
。 しかしこれがかなりのじゃじゃ馬だ。右と左で振動の力が違うので上手く動いてくれないし、どうやってもあらぬ方向にいく。しかも固い床で振動しまくるのでそのたびに「ガガガガガガガガガガッ!!!!」とエラくデカイ音を出すからとてもウルサい。
正直ミニゲームとしては面白くもなんともない、というかなんで入っているのか意味の分からないが、このユルさがたまらなく面白い。意味分からないんだけど笑っちゃう。そう、シュールって奴です。こういうこんなの考えたけど、どう?って感じ
僕は大好きです。

完璧だよ!うん!完璧!

なんだか文章も言いたい事が沢山あって長くなって来ちゃったなぁ。
でもこの作品は魅力に溢れて溢れて凄いんだ!BGMもたまらない!特に四つ打ちのビートで流れるボス戦のBGMはどれも名曲ぞろいで、それぞれのお店の雰囲気にもとても合った最高のBGMになっているし、敵も見方もお客さんも出てくるキャラクター達全員が可愛らしく魅力的だし、他にもゴキブリに嫌悪感を示す人のためにゴキブリの形からカタカナの「ゴ」に変えるオプションなど細かい所の作りこみや、小ネタなど非の打ち所がない完璧な作りの作品だ。
今でも弟とスコアを競い合い、対戦したあの頃の熱い記憶が蘇る。食い逃げでどれだけ手を痛めた事か・・・よっぱらいのせいでどれだけ弟に負けた事か・・・何度あのエセ外国人の嘲笑を聞いた事か・・・。
正にこれは私的プレイステーション三種の神器(?)に入る名作なのだ。
ちなみにもう思い出とか色々ゴッチャに入って評価するのもアレだけど
評価は最高評価のAAAです。
PS3のゲームアーカイブスで今では安価で購入できるので是非一度プレイしてもらいたい。
ちなみにコントローラーは大事に扱ってあげてねw今のコントローラーは壊したら財布に痛い!><

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