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007 エブリシングオアナッシング

メーカー:エレクトロニックアーツ

発売日:2008年7月10日

ハード:PlayStation2

ジャンル:TPS

入手難易度:★★☆☆☆

価格目安:1000円

記述日:2004年2月11日

グラフィック:★★★☆☆

サウンド:★★★☆☆

操作性:★★☆☆☆

システム:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

難易度:★★★★☆

ボリューム:★★★★☆

総合評価:C

ボンドアクションてんこ盛り!

そそり立つ壁を駆け上がり、透ける車で敵を避け、戦車に乗って敵をなぎ払う、時には女性のために崖を飛び降りる。まるで映画のように多くのボンドアクションが楽しめるのが本作「エブリシングオアナッシング」だ。前作「ナイトファイア」に引き続きストーリーはブロスナンボンドでオリジナルストーリーが展開される、又今回はFPSではなくTPS、感じとしてはPSの「トゥモローネバーダイ」に近い感じだ。
ちなみに今回もキャンペーンのみのレビューです。
本作の特徴はとにかくTPS以外のアクションがとても多い事。ボンドカーはもちろんの事、バイクにへリ、戦車、Q特製のガジェットを操り、カーレースにまで参加したりと、まるで今までのブロスナンボンド映画のいいとこ取りのようなド派手なアクションの多さがこの作品の魅力だ。
又倒した敵の数や命中率、ゲーム中でボンドらしいアクションを再現すれば、ポイントが溜まってゲームの隠し要素などが得られる仕組みになっている。
それとなぜかジョーズが参戦しているのも見逃せない。今回もしつこくボンドの前に立ちはだかる。眼鏡ちゃんと仲良くなったんじゃなかったのか?

じゃじゃ馬ボンドを操れ!

そしてメインはやはり生身で銃を持っての戦いなのだが、実はこれが結構問題なんですよ・・・。
カバーアクションや格闘戦、近くの鈍器で攻撃、コイン型手榴弾、など攻撃の仕方も様々でいろんなアクションを楽しめるのはいいのだが、如何せん操作性が悪い。
本作は銃を構えて自分の好きな所に向かって撃つ事がスナイパーライフル以外は出来ず、敵に向かって銃を撃つにもまずL1ボタンで敵をロックオンしてからでないと、ボンドはあらぬ方向に銃を撃ってしまうのだ。
しかもロックオンできる射程は決まっているので遠くの敵に向かって撃つ事が出来なかったり、燃えるドラム缶を撃つ時もいちいちロックオンしなければならなかったりと、複数の敵を相手にする時もすぐさま狙いたい相手じゃない方の敵を先にロックオンされたりと、直感的な操作が出来ずかゆい所に手が全く届かない仕様になってしまっている。
ロックオンが便利な場面もあるのだが、アナログな照準操作と使い分けたかったなぁ。
又ボタンの設定もメニュー画面では○ボタンが決定だけど、武器選択のときは×ボタンが決定だったりとややこしく、手榴弾はガジェット扱いだから×ボタンを使わなければならなかったりと、説明書の操作を頭に叩き込んでおかないといざと言う時にかなり混乱する。
このような複雑な操作なのに敵は序盤から容赦なく攻めてくるので僕はいきなり5人以上ボンドを犠牲にしてしまった。死んで覚えろと言う事だろう。
しかも敵の配置や出現も無限沸きはあまりないにはしろ理不尽で、いつのまにか背後を取られて蜂の巣というのも日常茶飯事で、ゲームの進行で沸いて出てくる敵の配置などはやっぱり死んで覚えていかなきゃならない。そういう窮地を銀幕の中で華麗に避けて行くジェームズ・ボンドという男はやはり常人ではない。

世界征服!あと伊東美咲!

なのでこの作品、アクションゲームとしては、ボンドを操作するステージより乗り物ステージの方楽しく感じてしまった。操作も簡単だし。なんてったって派手だ。
ストーリーの方はというと、短いステージが多くあるという具合で、テンポ的にぶつ切りにされている感は否めないがQ(ダイアナザーデイの方)の研究所でガジェットを説明してくれたりとなかなか凝った演出がされているのは嬉しい、それにマジで世界征服を狙う敵との対決も最後の最後までわからない白熱とした展開で面白い。ちなみにQのアシスタント役で女優の「伊東美咲」が登場。ちょっと不安なイントネーションでガジェットを説明してくれるぞ。ちなみにパッケージにデカデカといるけどちょい役です。
最後に感想を言うと、ボンドのあの操作に目をつむれば映画のようなボンドアクションをたくさん楽しむ事が出来る贅沢な作品に仕上がっていて、お腹いっぱいになるまで遊べました。願うなら後スキーも欲しかった(^^;
評価はCです。
ちなみに電源を付けてゲームデータが無ければ、メニューをすっ飛ばしてゲームが始まるのは斬新でした。映画的で面白いアイディアだと思います。

関連項目
007 エブリシングオアナッシング(GBA)  GBAでも同名の作品が出てます。

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