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ゴールデンアイ ダークエージェント

メーカー:エレクトロニックアーツ

発売日:2005年1月13日

ハード:PlayStation2

ジャンル:FPS

入手難易度:★★☆☆☆

価格目安:1000円

記述日:2012年6月6日

グラフィック:★★★☆☆

サウンド:★★★☆☆

操作性:★★★☆☆

システム:★★★☆☆

ストーリー:★★☆☆☆

難易度:★★★☆☆

ボリューム:★★★☆☆

総合評価:C

異端の007ゲーム

発売すると聞いた時は驚嘆し小躍りした。なんてったって!なんてったって!
あのニンテンドー64の名作「007 ゴールデンアイ」が再び、しかも当時の最新鋭機PS2で出るなんて!!!!
あぁ!あの最高の作品のリメイクが出るのか!・・・と勝手に想像を膨らませていた。
しかしファミ通で新情報を見て行くたびに、え?主人公の名前が「ゴールデンアイ」??ハイテク義眼を駆使したFPS??これまでの悪役大集合??
・・・ボンドは?
なんとこの本作、007のゲームで、しかもゴールデンアイって名前なのに映画の「ゴールデンアイ」とは全く関係ないのだ!! ゼニアは登場するけど。ゼニア出すならウルモフもミシュキンもボリスも出せよ!!!トレヴェルヤン出せやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・・・と若き自分は嘆き悲しみ僕はこの作品の事は忘れる事にした。
時は経ち、007ファンとしてはやはり一度触れておかねばならぬと思い今回プレイしてみることにした。さぁどんなものかやってみようじゃないか。
といっても、もうオンライン対戦はもう対応していないようだし、対戦する相手もいないのでキャンペーンのみのレビューです。

ハイテク義眼FPS!

主人公のゴールデンアイはかつてMI6のエージェントだった、だが残忍な性格なためMI6から追放されてしまう。しかし彼の才能を買ったゴールドフィンガーは彼を用心棒として雇う。 又エージェント時代にドクター・ノオとの戦いで失った右目にはハイテク義眼「ゴールデンアイ」が装着され。ゴールデンアイは同じ敵を持つゴールドフィンガーと共にドクター・ノオに立ち向かう・・・というストーリー。
ゴールドフィンガードクター・ノオの他にもゴールドフィンガーの手下「オッドジョッブ」や黄金銃を持つ男の悪役「スカラマンガ」他にも「ゼニア・オナトップ」「プッシー・ガロア」など様々な007映画の悪役が多数登場する、時を越えたパラレルワールドな設定だ。ボンドやMも出るには出るけどちょい役なんだこれが。
FPSとしても慎重に任務をこなしていく従来の007のFPSのスタイルとは異なり、とにかく撃ちまくって敵をガンガン倒して進んで行くワイルドなものになっている。
大体の武器が2丁拳銃に対応しているので、常に両手に銃を持ちながら敵陣へ突っ込んで行くのが本作のスタイルだ。用途の異なる銃を両手に二丁持っていけるので時と場合にそなえた戦略性があったりと、なかなか奥が深い。又ハイテク義眼「ゴールデンアイ」を使った「透視」「ハッキング」「シールド」などのアクションや、敵を捕まえて盾にしたりなど、この作品独自のアクションも豊富だ。でもさすがに目からビームは出ない。

未来未来しすぎている・・・。

FPSとしては本当にいろんなアクションが楽しめるし、まぁハイテク義眼が「シールド」以外あまり使い道がなかったり(そもそも透視以外、義眼である必要があるのか?)、突如終盤の敵が理不尽に強かったり、武器の種類が少なめなのは残念だが、ゲームとしてだけ見ればそこまで悪くない作品だ。
だけど007シリーズが好きな僕としてはどうしても気に入らない部分がある。
それは007の世界観とは思えない銃のデザインや兵器のデザインだ。登場する銃や兵器はどれも本作オリジナルなのだが、どれを見ても未来未来しすぎている。007というよりこれじゃパーフェクトダークの世界なのだ。結局僕は最初から最後まで007の作品をプレイしている気分になれずに終わってしまった。主要なキャラクターさえ差し替えれば別のFPSに出来てしまくらい違うのだから。 ・・・・いや、もしかしたら途中まで別のFPSだったものを、無理矢理007の要素をねじ込んだのかもしれない・・・うーん。
それとスカラマンガやオッドジョッブも登場するだけでキャンペーンじゃ戦えないのは残念だったなぁ。スカラマンガとの対決とか良さそうじゃないのさ。
・・・まぁそんなわけで、FPSが好きな方にはともかく、007が好きな方にはファンアイテムとしては必須ですが、内容についてはそこまで期待しない方がいいでしょう。
というわけで評価はCです。

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