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バトルフィールド バッドカンパニー
メーカー:エレクトロニックアーツ
発売日:2008年11月27日
ハード:XBOX360 PlayStation3
ジャンル:FPS
入手難易度:★☆☆☆☆
価格目安:1500円
プラチナコレクション発売中
グラフィック:★★★★☆
サウンド:★★★★☆
操作性:★★★☆☆
システム:★★★★☆
ストーリー:★★☆☆☆
難易度:★★★☆☆
ボリューム:★★★★☆
総合評価:A
次世代機購入の動機となったバトルフィールド
寝る間も惜しんでやり続けた「バトルフィールド2モダンコンバット」その続編がXBOX360とPS3で登場するというニュースはPS2しか持っていなかった自分には次世代機の風が吹いて来たような話であった。
あの面白いバトルフィールドの続編がついに超グラフィックの次世代機で登場!?それはもうやるしかない!買うしかない!このゲームは次世代機を買うだけの理由になるほどのゲームであると発売前から確証なき期待があった。
そしてXBOX360を購入。PS3はまだまだ高かったからね(^^;)
破壊の進化
結果的に期待に見合った良いゲームであった。もう始めから言っちゃう。それだけ凄かったのだ。広大なマップ、24人対戦はもちろん、このゲームの売りである「オブジェクト
破壊」は衝撃的であった。これは今までのFPSにはなかった・・・いや、あるにはあったのだが、やっと実用的になった「出るべくして出た」のシステムかもしれない。
本来現実ならば戦車などで建物に弾を撃ち込めば当然壁には大きな穴が空く。この当然な事が今までのFPSで再現される事無く、やっと同社のPS2で登場したFPS「BLACK」を経て今作でやっとゲームで再現されたのだ。
そしてこの新しい要素は今までのFPSにはない新しい戦い方を提唱している。建物を破壊して敵の隠れる場所を無くしたり、破壊されて開いた穴から狙撃するなど戦いの戦略性、幅を広げる良いシステムになっている。閑静だった田舎の街が戦いが進むにつれて破壊の限りを尽くされた廃墟になっていく様はカタルシスを多いに刺激してくれるだろう。全体的に現実ではあり得ないだろう派手な爆発も多いに盛り上がるぞ。
そして新たなゲームルール「ゴールドラッシュ」はとても新鮮だ。チームは攻める「アタッカー」と守る「ディフェンダー」に分かれ。アタッカーはチームのチケット(残機)が0になる前に敵の陣地にある二つの金塊の入った箱を破壊しなければならない。
ディフェンダーは箱を守り、両方破壊されてしまったら後退し次の陣地の二つの箱を守っていかなければならない。全ての陣地の箱を破壊されてしまったらアタッカーの勝ち。守り抜きアタッカーのチケットを0にしたらディフェンダーの勝ちだ。戦いが止む事無く派手な戦いが続き進軍していく感覚を味わえる斬新なルールである。相手の隙をついて箱に爆弾を設置する緊張感と優越感はラッシュでしか味わえないものだろう。
このゴールドラッシュは後の続編でも「ラッシュ」と名前を変え、楽しむ事が出来るぞ。
他のFPSにはない雰囲気付け
そして本作は他のFPSと大きく違う所がもう一つある。それはこのゲームの「雰囲気」だ。元来戦争系FPSの雰囲気は重々しく緊張感に溢れるモノだ。それはもちろん戦争という暗いテーマに沿ったものであったりするのだが。本作はそれを180度真逆にしたような陽気さに溢れた作品になっている。それを象徴するのが本作のキャンペーンモードである。
なにかしら軍隊でやらかしてしまったハミ出し者の部隊「バッドカンパニー中隊」偶然出会ってしまった金塊の噂が彼らを戦火に誘っていく。煩悩と雑念に身を任せるようなキャラクター達は前作のバトルフィールドでは考えられないユルさと軽快さが詰まっている。
意味の無い会話、陽気な音楽、変な仲間達。派手な爆発。おかしなテンション。それがこのゲームの特徴であり個性だ。
戦争というテーマをこうも「いい加減」なモノにして良いのか悪いのかとあまり言うと面倒なので何も書かないでおくが他のFPSと比べると突出した個性がこの作品には確実にあり、それを上手くEAという会社は扱ったと思う。退屈であった前作のキャンペーンモードと比べるとかなりの進化だ。この雰囲気はオンライン対戦も同様で、お祭り騒ぎのような雰囲気の戦いを楽しむ事が出来る。
次世代BFではもしかしたら1番?
この後の続編「1943」「バッドカンパニー2」「BF3」と自分はプレイしていった訳だが本作は他のBFシリーズに比べると圧倒的にバランスとマップ構成が秀逸で続編発売まで飽きずにプレイできた作品だったと言えるだろう。自分はモダンコンバットとまでは行かないが時間を忘れてプレイした事を覚えている。
スナイパーライフル以外の武器は全てアイアンサイトだけというのも悪くなかったと思えるし、各クラスの兵装もバランスよく分担されていた。ただ特殊な条件でのアンロック武器が解除しにくかったり、実績解除の敷居が高かったり、キャンペーンのハードモードがとてつもなくハードだったり、ショットガンが多少強かったりするが全体的に出来上がった作品なので重箱の隅をつつくようなものである。
ただどのオンライン対戦重視のシリーズにも言えるのだが続編が出てしまうとプレイする人間が続編に移行してしまい過疎ってしまう賞味期限付きのゲームである事がこの作品の一番残念な所である。なのでここまで書いといてアレだが今からプレイしても当時の盛り上がりは味わえないのでご注意を。
評価はA
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